外国人介護士の面接のコツ

面接の最初に、面接官が簡単に自己紹介する

外国人介護士の面接では、多くの応募者がかなり緊張しています。オンラインなのに、肩で息をしている方を見かけることもあります。稀にですが、緊張で泣き出す方もおられます。当法人では、これまで数多くの面接に同席しているのですが、面接官の方が最初に丁寧に自己紹介されると、その後の会話がスムーズにいくことが多かったです。

ですから、彼らの緊張をほぐすためにも、最初は、面接官の方が、簡単に自己紹介してあげるとよいと思います。内容は簡単で構いません。例えば、下記です。

  • 私の名前は〇〇です。
  • 日本の〇〇県にある介護施設です。
  • 〇〇県は、〇〇で有名です。(〇〇がおいしいです)
  • 当施設には、約〇〇人の入居者がいます。そして、〇〇人くらいの方が働いています。
  • 外国人介護士は〇〇人います。
  • 今日はよろしくお願いします。

 

外国人介護士の面接で確認すること

外国人の面接では、日本語力や日本の文化や商習慣への理解度、仕事観、将来に対する考え、入社に対する熱意など、さまざまな観点から確認することが幾つかあります。

日本語力の確認については、面接時に、簡単な筆記テストを行うことにより、より正確に外国人応募者の日本語力、特に筆記力を確認できます。例えば、カタカナで、「インターネット」「チューリップ」「パスポート」といった単語をその場で書いてもらってください。多くの外国人は、カタカナが苦手です。長音(-)や、小さいツが抜けることが多いです。逆に、正確に書ける方は、かなり筆記力が高いです。

また、「ランドセル」「披露宴」「香典」の意味は分かりますか?と聞いてみてください。これらの単語の意味が分かる外国人は少ないと思います。分かる方というのは、日本語だけでなく、日本の文化や風習、商習慣などをよく知っている外国人であることが多いです。

 

面接では、○○できますかという質問はしない

外国人の面接では、「○○できますか」という質問はしないほうが無難です。その質問をしたら、多くの外国人は「はい、できます」と答えます。「できる」の基準は人によってかなり違うからです。例えば、パソコンスキルを聞きたい時は、「エクセルを使ってどんなことができますか?」とできることを具体的に聞いたほうが良いです。また、パソコンの操作は日本語なのか、母国なのかも確認したほうがよいでしょう。パソコン操作に問題はありませんと言われて安心していたら、日本語でのキーボード操作をやったことがないという応募者もいるからです。

 

通訳者を入れて母国語でも回答してもらう

外国人にとって、日本語は外国語です。いくら上手だと言っても自分の意見を正確に表現できない場合もあります。また、日本語だけを使うと教科書通りの答えしか返ってこない場合もあります。

ですから、可能であれば、日本語と母国語の両方で面接してみるとよいでしょう。社内に外国語が話せる社員がいればよいのですが、いない場合でも翻訳機を使ったり、インターネットの翻訳機能を使ったりすることができます。

多少意味が分からなくても、その外国人の話し方や雰囲気からニュアンスを想像することもできます。実際によくあることなのですが、日本語面接では大人しいなという印象であっても、「母国語でよいから自分の考えを言ってみてください」と言うと、生き生きと話してくれることもあります。

また、国によっては、面接の機会が非常に少なく、面接に慣れていない外国人の方もおられます。ですから必要以上に緊張してしまい、本来の実力を発揮できないこともあるようです。面接時にはこうしたことも配慮してあげるとよいかもしれませんね。

 

日本語能力を深く問いすぎない

日本語能力を問いすぎると採用の幅を狭めてしまい、優秀な人材を採用できないというリスクがあります。日本語能力以外は、全ての要素において他の応募者よりも優れているという外国人応募者もいるからです。

接客や電話対応などが必要となる場合には、一定レベルの日本語が求められます。しかし、日本語をそれほど必要とする業務でないなら、日本語力については、ある程度妥協するという選択肢もありです。語学力については、時間が解決してくれることがあります。また、優秀な外国人は、語学力についても伸びしろがあります。この伸びしろに期待して、日本語能力を深く問いすぎないという判断をすることで、優秀な外国人材の採用につながる可能性があります。

 

外国人応募者の資質や潜在能力を聞き出す工夫

 母国での職歴がある外国人の場合、その職歴について詳しく確認しましょう。母国での職歴を聞くと、意外な経験、スキル、人脈を持っていることもあります。

また、面接官が外国人応募者に対し、最低限の敬意や応募してくれたことに対する感謝の気持ちをもって接することも重要です。応募者の外国人が面接官よりかなり年下である場合や、日本語があまり上手ではない場合、面接官が砕けた話し方になりがちです。いわゆるため口です。ですが、面接では敬語で話しましょう。面接官が丁寧な言葉で話すと、外国人は自分のことを尊重してくれているという安心感を持てます。そして、その安心感が会社や面接官に対する信頼につながります。

 

外国人介護士の面接で質問すること(質問例)

最初に、簡単に自己紹介していただけますか?

日本に来たことはありますか?

何年くらい住んでいましたか?誰と住んでいましたか?

なぜ、介護施設で働きたいのですか?

お年寄りの方と一緒に暮らしたことはありますか?

大きな病気をしたことはありますか?

好きなスポーツはありますか?何かスポーツをされていますか?

1年に何回くらい、母国に帰りたいですか?

夜勤は可能ですか?

希望する給与額はいくらですか?

将来の目標は何ですか?

 

英語での面接質問例

簡単に自己紹介していただけますか?

Could you tell us about yourself ?

 

かいごの仕事は、どんな仕事だと思いますか?

What kind of work do you think is a care job?

 

何年くらい、日本で働きたいですか?
How many years do you want to work in Japan?

 

日本のどんなところが好きですか?
What do you like about Japan?

 

今まで一番つらかったことは何ですか
What was the hardest thing you’ve ever done?

 

しょうらいの もくひょう は何ですか?
What are your future goals?

 

なぜ介護の仕事をしたいのですか?
Why do you want to work as a caregiver?

 

高齢者の面倒を見た経験はありますか?
Have you ever taken care of an elderly person?

 

なぜ当社で働きたいと思いましたか?
Why did you want to work for us?

 

あなたの長所と短所は何ですか?
What are your strengths and weaknesses?

 

希望する給与額はいくらですか?

How much do you expect to get paid ?

 

何か質問はありますか?
Do you have any questions?

 


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